事件は現場で・・・第2弾
事件は村で・・・第2弾 ~THE漁業編~
本日は「ビクトリア湖」の現場からお送り致します。
ここ、私の任地はアフリカ最大の湖「ビクトリア湖」(琵琶湖の100倍の面積)から約20kmの所にある。
(映画:ダーウィンの悪夢で有名)
漁業で生計を立てており、オメナ(左)、ティラピア(右)などの魚がよく取れる。


ネコにはたまらない、オメナの生臭いいい香りが漂う町。
このビクトリア湖を取りまく人々の間でのHIV感染率が非常に高い。
私のいるニャンザ州のHIV感染率が高い1つに、このビクトリア湖の存在が挙げられている・・。
周辺には「エイズ島」とも呼ばれる島まであり、島人の約4割がHIV陽性者と言われている。
感染率が高い理由に、漁師たちを目当てにした売春や、エイズで亡くなった男性の妻が夫の兄弟と結婚する「妻相続」の伝統などがある、とされる。エイズで親を亡くした孤児も増えているようだ。

今回は湖の見渡せるすぐ脇にカウンセリング用のテントを張り、
ここで1人1人HIVのテストを実施していく。
初めに村人たちにHIVについて、テストの重要性を説明し、村人からもドラマ仕立ての劇を披露。

その後次々とテントへ向かう村人たちその数約60~70人近く・・・。
場所を増やし、青空の下でもテストを実施。

近くに学校などの教育施設もなく、
貧しい家の子供は小学校もそこそこに、近くにある湖に漁に出てしまう。
魚を得た漁師たちはその日泊まる宿代と引き換えに魚を渡し、その村の女と一夜を過ごす。
そして数日滞在後、再び別の場所へ漁に出る。
私がこの日見る限り、漁に出ていたのは全て10代の少年たち。


英語もそこそこにしか通じない。。


中には6~10歳くらいの子供たちがが燃料の薪を拾い、水を汲み、どう見ても学校には行っていない子にも遭遇。


少女が負ぶっていた背中には、髪の色素が抜け、目はうつろで眼やにだらけの赤ちゃんが・・・。
服の上から背中をなでると、ゴツゴツした背骨にあたる。
二の腕は皮と骨しかなく、容易に折れそうだった。
放置しておけば、数週間以内で亡くなってもおかしくない状態だった。
「この20ksh(20円)でポリッジ(お粥みたいな乳児食)をお母さんに買って貰いなさい。」
同僚の1人が姉に手渡すも、数分後、「母親は今いない」とお金を持って戻ってくる。
何もできない私は昼食用に貰った食パン半斤を姉にあげた。
村の村長に子供の写真と状態を説明し、
いち早く病院へ連れてくるよう話をし、村を後にした。
HIVの感染流行はただ一つの原因で起こるものではなく、
いくつもの要因が重なって生じている。
近くに病院がない、アクセス手段も貧しい、学校もない、漁師のSexual行動、貧困など。
マタツでアクセスできない、こんな遠い村にも人々は暮らしている。
私ができる事、このコミュニティーと医療施設の橋渡しをする事。
現場をより多くの人たちに知ってもらう事。
僻地に住む住民が少しでも平等に医療にアクセスできるように努力すること・・・。
本日は「ビクトリア湖」の現場からお送り致します。
ここ、私の任地はアフリカ最大の湖「ビクトリア湖」(琵琶湖の100倍の面積)から約20kmの所にある。
(映画:ダーウィンの悪夢で有名)
漁業で生計を立てており、オメナ(左)、ティラピア(右)などの魚がよく取れる。


ネコにはたまらない、オメナの生臭いいい香りが漂う町。
このビクトリア湖を取りまく人々の間でのHIV感染率が非常に高い。
私のいるニャンザ州のHIV感染率が高い1つに、このビクトリア湖の存在が挙げられている・・。
周辺には「エイズ島」とも呼ばれる島まであり、島人の約4割がHIV陽性者と言われている。
感染率が高い理由に、漁師たちを目当てにした売春や、エイズで亡くなった男性の妻が夫の兄弟と結婚する「妻相続」の伝統などがある、とされる。エイズで親を亡くした孤児も増えているようだ。

今回は湖の見渡せるすぐ脇にカウンセリング用のテントを張り、
ここで1人1人HIVのテストを実施していく。
初めに村人たちにHIVについて、テストの重要性を説明し、村人からもドラマ仕立ての劇を披露。

その後次々とテントへ向かう村人たちその数約60~70人近く・・・。
場所を増やし、青空の下でもテストを実施。

近くに学校などの教育施設もなく、
貧しい家の子供は小学校もそこそこに、近くにある湖に漁に出てしまう。
魚を得た漁師たちはその日泊まる宿代と引き換えに魚を渡し、その村の女と一夜を過ごす。
そして数日滞在後、再び別の場所へ漁に出る。
私がこの日見る限り、漁に出ていたのは全て10代の少年たち。


英語もそこそこにしか通じない。。


中には6~10歳くらいの子供たちがが燃料の薪を拾い、水を汲み、どう見ても学校には行っていない子にも遭遇。


少女が負ぶっていた背中には、髪の色素が抜け、目はうつろで眼やにだらけの赤ちゃんが・・・。
服の上から背中をなでると、ゴツゴツした背骨にあたる。
二の腕は皮と骨しかなく、容易に折れそうだった。
放置しておけば、数週間以内で亡くなってもおかしくない状態だった。
「この20ksh(20円)でポリッジ(お粥みたいな乳児食)をお母さんに買って貰いなさい。」
同僚の1人が姉に手渡すも、数分後、「母親は今いない」とお金を持って戻ってくる。
何もできない私は昼食用に貰った食パン半斤を姉にあげた。
村の村長に子供の写真と状態を説明し、
いち早く病院へ連れてくるよう話をし、村を後にした。
HIVの感染流行はただ一つの原因で起こるものではなく、
いくつもの要因が重なって生じている。
近くに病院がない、アクセス手段も貧しい、学校もない、漁師のSexual行動、貧困など。
マタツでアクセスできない、こんな遠い村にも人々は暮らしている。
私ができる事、このコミュニティーと医療施設の橋渡しをする事。
現場をより多くの人たちに知ってもらう事。
僻地に住む住民が少しでも平等に医療にアクセスできるように努力すること・・・。
by yumio39
| 2010-11-04 18:01
| HIV/AIDS
自由人+看護師。2010年6月~アフリカの東の方にやってきました。 好きな食べ物:卵かけご飯、漬物、牛筋煮込みetc 〒40101.名前.Nyando District Gender and Sosial Development Office P.O Box 105 Ahero, KENYA
by yumio39
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